ギャラリー解説

古陶磁器

紅陶壺形カ(禾+皿)(馬家窯文化斉家系、BC2100〜1300)

高さ15cm、腹径9cm、底径4.1cm

一種の酒器であるカ(禾+皿)は、一般的に三足であるが、

本品は、足部分に該当するヶ所が壺形に造形され、形態的

には特殊(龍山文化中期の黒陶にも略同形のものが見ら

れる)であるが、一応カ(禾+皿)である。胎土は、肌理の

細かいぱりっとした紅陶で、典型的な斉家文化の土である

が、土器の通例とはいえ、注ぎ口と胴部が割れて、繋ぎ合

わせてあるのは、残念である。


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