ギャラリー解説

古陶磁器

粉彩花蝶文折沿盤(康煕・雍正年間、AD1662〜1735)

高さ1.8cm、口径16.1cm、底径8.4cm

この様な折沿盤は、康煕時代の五彩盤に類例が多く

見られるが、本品は、見込みに描かれた花蝶紋様の

粉彩の色調が雍正民窯の色調に近く、折沿の形態と

紋様は康煕の様相を呈し、更に折沿の朱色と緑色の

風合いは明末広東窯の赤絵緑彩ものに近い。因って

康煕雍正時期の折沿盤と措定したが、惜しいことに

口縁に一ヶ所の欠けが見られる。


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