ギャラリー解説

書画

倣・祝允明、草書(明中期、AD1460〜1526)

絹本肉筆・・縦124cm、横56cm

祝允明は、江蘇の人で、字を希哲、号を枝山と

称し、天順四年(1460)から嘉靖五年(1526)

に活躍した書家である。特に草書を得意とし、明

代中期を代表する書家で、呉中の四才子(祝枝

山・文徴明・唐寅・徐禎卿)の一人である。元来

祝允明の草書は、「狂草」と称され判読しずらい

文字が多いが、本品は、本歌以上に判読しずら

い、しかし、筆線は本歌より遙かに弱く、不思議

なことに最後の「枝山」だけが、読み易い。落款

は、陽文の「キ(目+希)哲」と陰文の「枝山祝氏

」が押されている。


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