ギャラリー解説

書画

草廬龍公美、草書十字(江戸時代、AD1714〜1792)

紙本肉筆・・縦95cm、横40cm

「無雅樓主龍公美」の下に、陰刻「公美之印」の落款

が押されている。龍草廬は本姓を武田氏と言い、伏

見の人で、名は公美、字は君玉、号を草廬・竹隠・

松菊・鳳鳴などと称し、荻生徂徠や太宰春台の学を

好み、宇野明霞に従学しているが、明霞が彼を軽ん

じたために絶縁して、「常師無し」と称して京で教授

し、詩書に長じ和歌を善くし国学にも通じ、彦根藩の

儒臣となり、致仕後は京に帰って詩社「幽蘭社」を興

して活躍した儒者である。


[ギャラリー一覧へ戻る]