ギャラリー解説

書画

芝山東方履、蘭圖併行書十二字讃(幕末維新、AD1813〜1879)

絹本肉筆・・縦36cm、横53cm

蘭図に行書の贊文が書かれ、「蘭湘老漁」の横に、陰刻「東方履」と陽

刻「天澤」の落款が押されている。東方芝山は加賀の人で、名は履、字

は天沢、号を芝山・芝湖・双岳・五楊などと称し、祖父祖山も父東城も

大聖寺藩の儒臣で、幼少より父東城に従って家学を受け、20歳で金

沢藩儒林瑜に師事し、次いで京に出て梁川星巌や池内陶所に学び、

更に江戸の安積艮斎に従学し、羽倉簡堂や大沼枕山らと親交を結び、

大聖寺藩に仕えて助教となり、経世時務の才も認められ、維新後は金

沢藩の学事も管理した儒者である。


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