ギャラリー解説

書画

倣・蕭蛻、金文(近代、AD1863〜1958)

紙本肉筆・・縦129cm、横64cm

蕭蛻(同治三年〜民國四十七年)は浙江省の人

で、字は中孚・退闇、号を寒蝉・皐松などと称し、

書法・篆刻に優れた作家で、その門下にはケ散

木などがおり、また清末民初に於ける上海の文

学団体である南社の一員としても活躍している。

本品は、堂々たる大らかな篆書で、文末には、「

本無老人蕭退闇書於南村」の署名と、「蕭蛻印」

なる陰刻の落款が押されている。蕭蛻の作と伝

えてはいるが、本来の蕭蛻の筆勢からすれば、

やや線が弱いように感じられる。


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