ギャラリー解説

書画

前田正名、和歌(近代、AD1850〜1921)

絹本肉筆・・縦124cm、横34.6cm

「正名」の署名が有る。前田正名は薩摩

藩医前田善安の六男で、藩費でフラン

スに留学し、明治期に於ける殖産興業

政策の実践者で、元老院議官や貴族院

議員などを歴任し、「布衣の農相」とも称

され、宮崎県の開田事業や北海道東部

の開発事業などに尽力し、死後に男爵

の爵位を授けられている。

「時来れは、赤き心もあらはれて、おし

まれて散る紅葉なるらん」と書かれてい

るが、将に達意の筆致である。


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