ギャラリー解説

書画

倣・齊白石、岩花圖(近代、AD1860〜1957)

紙本肉筆・・縦145cm、横26cm

齊白石は、湖南省の人で、咸豊十年(186

0)〜民國四十六年(1957)に活躍した書

画家である。原名は純芝と言ったが後にコ

ウ(王+黄)に改め、白石山人とか・渭清な

どと号した。貧農の出身であったため、十

二歳で指物大工となり、画家を目指したの

は、三十歳前後の時からであり、八大山人

や金農の作を臨模して学び、画のみならず

書や篆刻も良くし、「北の齊白石、南の呉昌

碩」と称され、九十歳以後も作画に精力を

傾け九十五歳の長壽を全うしている。讃末

に「己卯(民國二十八年・1939)春月」と有

れば、七十九歳の時の作と言うことになる

が、「白石山翁」の署名と陽刻「黄印」の落

款が見られるものの、本来の署名・落款と

字体が異なれば、明らかに後世の倣品で

ある。


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