ギャラリー解説

書画

成海九鬼隆一、篆書十六字(近代、AD1850〜1931)

紙本肉筆・・縦128cm、横31cm

「成海」の下に、陰刻「成海」と陽刻「九鬼」の落款が

押されている。九鬼成海は摂津の人で、名は隆一、

号を成海と称し、三田藩の重臣星崎貞幹の次男で

あるが、綾部藩家老九鬼隆周の養子となり、19歳

で藩の要職に就いて山陰鎮撫総督となり、維新後

は慶應義塾で英語を学び、欧州留学後は新政府の

文部少輔や帝国博物館初代総長などを歴任した、

官僚にして政治家で、特に美術行政に造詣が深い。


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