ギャラリー解説

書画

倣・謝稚柳、岩上花鳥圖(現代、AD1910〜1997)

紙本肉筆・・縦95.5cm、横47cm

謝稚柳は江蘇省の人で、清末宣統二年(1910)に生ま

れ、1997年まで生きた現代画家である。その室名を、

魚飲溪堂・煙江樓・苦篁齋などと号している。幼少から

画を学び、若い時は陳老蓮の画風に従い、晩年は李成

・范寛などの画風に倣っている。本品は、岩の間から伸

びた紅葉を付けた一本の樹木に、白色の鳥が停まって

いる構図で、端正な中に力強さを感じさせる凛とした風

情の絵柄である。「子昴仁兄方家正之、戊子(民國三十

七年・1948)十月、謝稚柳」なる署名の下に、陰刻の謝

稚柳の落款が押されている。


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