ギャラリー解説
書画
倣・林則徐、行書(清中期、AD1785〜1850) |
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紙本肉筆・・縦131cm、横65cm 林則徐は、福建省の人で、字は少穆、号を竢村老 人と称し、乾隆五十年(1785)から道光三十年(1 850)にかけて活躍した、楷書・行書に優れた書法 家である。「少穆、林則徐」の署名の下に、陽刻回 印の「林則徐印」の落款が押されているが、恐らく 後世の写しであろう。しかし、書かれている文章が 良い、「瓦盆注酒与金サン(王+戔)銀瓶同一酔、 蹇驢布セン(革+薦)与雕鞍駿馬同一遊、松床カン (竹+完)簟与玉枕繍衾同一寝、疏食菜羹与炮鳳 煮龍同一飽、故知足者不生外慕」と書かれており、 特に最後の「故知足者不生外慕」とは、蘊蓄の有る 詞である。「知足」の心を悟らずして「不足」を嘆くの が、人の常であれば、「知足」の生き方が出来れば 人として幸せであろうと、自戒を込めて日々反省の 昨今である。 |