ギャラリー解説
書画
白石新井君美、行草書七絶(江戸時代、AD1657〜1725) |
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絹本肉筆・・縦117cm、横33.8cm 「新井勘解由」の横に、陽刻「????」と陰刻回印「源 君美印」の落款が押されている。新井白石は江戸の人で 、名は君美、通称は勘解由・伝蔵・与五郎、字は在中・済 美、号を白石・勿斎・紫陽・錦屏山人・天爵堂などと称し、 上総の久留里侯の臣である新井正済の子で、幼時から 神童と称されて久留里侯に仕えるが、28歳で木下順庵 の門に入って業を受け、和漢の典故に通暁して経世を以 って自ら任じ、幕府に仕え将軍家宣の寵遇を得た儒者で ある。本品の箱には、識語が記されており、「昭和三年春 日有髪僧舎身(田中舎身)題鑑」と有り、陰刻「??」と陽 刻「舎身」の落款も押されている。本品は、恐らく屏風剥 がしを軸装に改めたものであろう。何故なら、天地左右 が狭く、文字の終筆が切れている部分が見られる。 |