ギャラリー解説

書画

傳・白龍菅原元道、山水圖併行書七絶讃(幕末維新、AD1833〜1898)

紙本肉筆・・縦107cm、横21.5cm

「白龍山人菅元道」の下に、陰刻「菅原元道」と陽刻「白龍」の落款が

押されている。菅原白龍は山形の人で、名は元道、号を白龍・梵林・

泰岳などと称し、代々の修験者の家に生まれ、白龍山梵林院の祠官

となるが、長沼月峯や富取芳斎らに就いて花鳥画を学び、更に上京し

て奥原晴湖の知遇を得て山水画を善くし、日本的な南画の確立に努

力した南画家である。尚、本品に使用されている印象三個は、全て彼

の代表的印象であるが、残念なことに全て微妙に刻線が異なり、且つ

贊文の文字はやや上手すぎ、逆に絵はそこそこで、全てが微妙に異

なれば、所謂「伝」の作品である。


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