ギャラリー解説

書画

倣・黄君璧、花鳥圖(現代、AD1886〜1991)

紙本肉筆・・縦95.5cm、横47cm

台湾では張大千に次ぐ国画の大家で、清末光緒

十二年(1886)に生まれて1991年まで95歳の

長壽を全うして活躍した画家であるが、その死後

複数の遺族から遺品の所有権を巡る争いが提起

されたことは、将に激動の二十世紀を中国大陸・

台湾と生き抜いた、大物画家らしいエピソードであ

る。本品は、「甲午春日畫於白雲堂黄君璧」の署

名の下に、陽刻「黄君璧」の落款が有る。「甲午」

と言えば1954年と言うことになり、絵の構図と言

い、顔料の色使いと言い、如何にも君璧の特徴を

良く表しており、彼の作品と伝えているが、果たし

て本歌なるや否や、見る人が見れば自ずから瞭

然たるものが有るであろう。


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