ギャラリー解説

書画

白雲野本實、行書十二字(近代、AD1897〜1957)

紙本肉筆・・縦138.3cm、横33.3cm

「乙亥(昭和十年・1935)元旦白雲逸人書」の下

に、陰刻「青山緑川」と陽刻「白雲萬里」の落款が

押されている。野本白雲は埼玉の人で、名は實、

号を白雲・万石斎などと称し、書を岩田鶴皐に学

び、埼玉師範学校卒業後は松田南溟に師事し、

昭和11年に書芸社を創設して『書芸』や『現代書

道』を発行し、門人の養成と書道の普及を図り、

毎日書道展審査員や駒沢大学教授・大東文化学

院教授等を歴任した書家で、戦前の平凡社『書道

全集』や戦後の河出書房『定本書道全集』の編修

も担当している。


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