ギャラリー解説

書画

崔祚藩、墨彩白梅圖(近代、AD1875〜1931)

紙本肉筆・・縦131cm、横33cm

墨一色で表した、洒落た構図の白梅図であ

る。崔祚藩書の署名の下に、陽刻の「祚藩」

・陰刻回印の「崔鎮事印」の落款が、押され

ている。右上の讃文には「慢憐疏影共横斜、

倣白陽山人、基於梁溪左岸」と有る。白陽山

人とは、明の成化年間から嘉靖年間にかけ

て活躍した陳淳のことで、彼は江蘇出身で花

鳥・山水を得意とした書画家である。本品の

墨色や構図には清朝末期の風情が感じられ

るが、何分にも崔祚藩なる人物が全く不明の

ため、一応近代の作品と措定しておく。


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