ギャラリー解説

書画

倣・江介、戯嬰撲蝶圖(清中期、AD1796〜1850)

紙本肉筆・・縦118cm、横51cm

江介は、字を映甫、号を石如と称した杭州の人

で、嘉慶時代から道光年間にかけて活躍し、花

卉・書法・篆刻などを得意とした書画家である。

本品は、「擬蘓漢臣撲蝶圖、己丑(道光九年・1

829)秋九月、石如江介」の署名の下に、陰刻「

江介之印」の落款が押されている。「蘓漢臣」と

は、北宋末徽宗の宣和年間に絵画部門の待詔

となり、嬰児の日常生活を画材テーマとして追求

し、独自の画風を発展させた画家で、「秋庭戯嬰

図」・「百子嬉春図」・「嬰児闘蟋蟀図」・「貨郎図」

などが有名であるが、寡聞にして江介が擬した

と記す「撲蝶図」は聞いたことが無い。


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