ギャラリー解説

書画

東野元田永孚、楷書跋文(幕末維新、AD1818〜1891)

紙本肉筆・・縦25.4cm、横95.3cm

「萬延改元庚申夏六月下浣元田永孚謹書」と有れば、1860年43歳の時の作である。元田

東野は肥後の人で、名は永孚、字子中、号を東野・東皐・茶陽・猿岳などと称し、藩校時習館

に学んで熊本藩の京都留守居・高瀬町奉行などを務めた後、隠退して私塾を開き講説に従事

しているが、維新後は明治天皇の傅となって侍講を兼ね、宮中顧問官や枢密顧問官を歴任

し、教育勅語の草案に与など、明治天皇の絶大な信任を得た儒者である。


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