ギャラリー解説

書画

燕石日柳政章、行草書七絶(江戸時代、AD1817〜1862)

紙本肉筆・・縦26cm、横18.8cm

「柳東」の下に、陰刻「柳章」と陽刻「子煥」の落款が押さ

れている。日柳燕石は、名は政章、字は士(子)煥、号を

燕石・柳東・春園・白堂などと称し、金比羅社の侍医三井

雪航や丸亀藩儒岩村南里らに学んで史学に意を注ぎ、

吉田松陰・森田拙齋・西郷隆盛・木戸孝允らと交わり、高

杉晋作を庇護した罪で高松の獄舎に入り、その後木戸

孝允の招きで京に上り、中国・九州地方を遊説し、維新

に当たり仁和寺宮を奉じて北征に従軍するが、その途上

柏崎で病没している。詩・書・画を善くした勤皇の儒者で

あるが、一般的には、金比羅の花街を伸し歩き威勢を張

った琴平の侠客(博徒の親分)、加島屋長次郎として良

く知られている。


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