ギャラリー解説
書画
北渚呉策(肥前屋又兵衛)、行書七絶(江戸時代、AD1798〜1863) |
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紙本肉筆・・縦132.2cm、横29.6cm 「呉策」の下に、陰刻「呉策印信」と「呉氏元馭」の落款が押されて いる。呉策は大阪の人で、姓は呉、名は策、字は元馭、号を北渚 ・烏舟などと称し、明の帰化人の子孫で通称を肥前屋又兵衛と称 した大阪の豪商であるが、儒学を篠崎小竹に、篆刻を前川虚舟に 学び、田辺藩の儒臣野田笛蒲の門人で、池田の酒造家で狩野派 の画家でもある葛野含春斎(安永九年・1780に夭折)の妻、宴の 伯父に当たる能書家の篆刻家でもあり、『北渚印存』『烏舟印略』 等を公刊している。また大阪住吉大社の灯籠の題字や、儒者篠崎 小竹墓碑銘の書丹者としても知られている。 |