ギャラリー解説

書画

傳・釋妙子元政、和歌(江戸時代、AD1623〜1668)

絹本肉筆・・縦24cm、横34cm

「妙子」の下に陽刻「元政」の落款が押されている。元政妙子は

京の人で、俗世は石井氏、名は元政、法名は日政、号を妙子・

空子・幻子・日峰などと称し、初め彦根の井伊家に仕えるが、2

6歳で日豊老師に従って得度し、洛南の深草に庵を結び、子弟

の教育に従事する傍ら、当時の名流や儒者らと交流を重ねた

日蓮宗の学僧で、「深草上人」とか「深草元政」とか称され、仏

学のみならず儒学・国学・和歌・茶道等にも通じ、江戸初期を代

表する漢詩人の一人である。尚、本品は「伝」の品である。


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