ギャラリー解説

書画

一如洞武田豊四郎 、和文(近代、AD1882〜1957)

紙本肉筆・・縦136cm、横33.3cm

「一如洞主武田豊四郎」の下に、陽刻圖象印の落

款が押されている。武田一如洞は、名は豊四郎、

号を一如洞と称し、真言宗の寺院の生まれである

が、早稲田大学に入学して「汎大乗主義」を唱え、

早大教授となって「早大仏教青年会」の初代会長

を務め、『民間伝承より観たる聖空海』『支那画の

研究』『古代印度の文化』等の著書を公刊した、仏

教学・民俗学の研究者であるが、同時に「一如洞」

なる仏教集団を作り、ターバンを巻いた印度風衣

裳を着け、4月8日の花祭りに日比谷辺り行列す

ることでも有名であった、と言われている。亦、彼

は大東文化協会の評議員も務め、大正13年から

14年にかけて、大東文化学院設立宣伝の講演も

多く行っている。


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