ギャラリー解説

書画

大觀結城豊太郎、行書五字(近代、AD1877〜1951)

紙本肉筆・・縦133cm、横33cm

「臨雲豊」の下に、陰刻「大觀」と陽刻「豊山臨雲」の

落款が押されている。結城大觀は山形の人で、名

は豊太郎、号を大観・臨雲などと称し、東京帝大政

治学科を卒業後、日本銀行に入行して日銀理事・安

田銀行副頭取・日本興業銀行総裁・日銀総裁・大蔵

大臣等を歴任し、戦後は三重県津市の結城神社第

20代宮主となった銀行家であるが、同時に儒教や

東洋倫理を崇敬した読書家としても知られ、昭和10

年には郷土の赤湯町に青少年を育成すべく、万巻

の書籍と所蔵品一切を添えて「臨雲文庫」を開き、

更に教育施設の「風也塾」も設置した、文化人でも

ある。現在、郷里の南陽市には、彼の記念館が建

てられている。


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