ギャラリー解説

書画

梧園笠間廣延、楷行書文(近代、AD1844〜1897)

絹本肉筆・・縦33.8cm、横128cm

「東肥僑居 笠間益三識」の横に、陰刻「笠間益三」と陽刻「十六松園外史」の落款が押されている。

笠間梧園は筑後の人で、名は広延、通称は益三、号を梧園・十六松園などと称し、初め柳川藩校伝

習館に学び、次いで江戸の昌平嚳に学び、更に慶應義塾に転じて洋学を修め、兵部省勤務の後に、

第五高等学校教授となった漢学者である。本品は、伝習館での師である大屋先生の書楼に関する銘

文で、『有餘樓記』と題されている。


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