ギャラリー解説

書画

夷山杉原幸次郎、行書七律(近代、AD1877〜1944)

紙本肉筆・・縦139.5cm、横53.5cm

「夷山杉原幸」の下に、陰刻「杉原幸」と陽刻「夷山」

の落款が押されている。杉原夷山は会津の人で、

名は幸次郎、字は原子、号を三省・夷山・瑞翁など

と称し、商家杉原清次郎の次男であるが、幼少より

文才に優れ、漢学を吉原勝吉や佐原盛純に学び、

上京して高畑翠石や日下勺水らと交流し、陽明学を

考究して金鶏学院で陽明学を講じ、次いで北海道に

渡って漢学を教授するが、再び上京して私塾鶯谿舎

を開いて漢学を教授し、その門下から加藤玉淵や

橋本硯石らを輩出した、漢学者にして美術鑑定家で

、『王陽明傳習録』『老子詳解』『中江東樹』『吉田松

陰』『漢訳不如帰』『日本書画人名辞典』『日本書画

落款印譜』等の編著者でもある。


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