ギャラリー解説

書画

水翁本多忠籌、草書七字(江戸時代、AD1739〜1812)

紙本肉筆・・縦128cm、横14.5cm

「忠籌」の下に、陰刻「忠籌」と「藤氏圖書」の落款が押

されている。本多水翁は江戸の人で、名は忠籌、字は

策卿、号を水翁と称し、陸奥泉藩初代藩主本多忠如の

長男で、第二代泉藩主となって幕府の若年寄を務め、

弾正大弼(弾正台の次官)に叙任されて老中職に就い

た大名で、幕府の寛政の改革に参与して「寛政の三忠

臣」の一人と称されているが、同時に学問好きの文化

人でもあり、経世済民の学を佐藤玄明窩に、心学を中

沢道仁に学び、藩内の人心教化の為に学問所善教舎

を開き、彼自身も『霧の海』『戻り笠』等の著作も公刊し

ている。


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