ギャラリー解説

書画

梅城加藤梅四郎、行書七絶(近代、AD188?〜194?)

紙本肉筆・・縦136.8cm、横32.7cm

「梅城」の下に、陰刻「梅城」と陽刻「馨?」の落款が

押されている。加藤梅城は三重の人で、名は梅四

郎、号を梅城と称した漢学者であり、漢学を以って

一目置かれた天下の秀才が雲集した、大東文化学

院第一期生(西脇玉峰・近藤杢・加藤梅四郎・茶谷

忠治・内藤博嗣・藤野岩友・鈴木由次郎・熊沢猪之

助・菅沼貴一・楠野俊成・沢田総清・與繩熊雄・高瀬

七十七・斎伯守ら)で、彼は、『三重縣郷土誌』に度

会郡吉津村郷土誌の担当者として『吉津史談小集』

を寄稿しているし、また彼自身が編集した漢文集『

廻瀾集』第14冊(昭和16年)には、大東文化学院

第一期生である鈴木由次郎・藤野岩友・西脇玉峰・

加藤梅四郎らの漢文が採取されている。また彼は、

本学の教授として『大學』を講義してもいる。尚、本

品は、「北海の太閤」と称された政治家木下斗南(

成太郎)の喜寿の祝いに書かれた品であり、木下

は、大東文化協会の理事も務めている。


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