ギャラリー解説

書画

靜學戸田忠正、草書七絶(近代、AD1852〜1928)

紙本肉筆・・縦145cm、横40cm

「靜學心書」の下に、陰刻「忠正之印」と陽刻「字

徳文」の落款が押されている。戸田靜學は常陸の

人で、名は忠正、字は徳文、号を有終齋・靜学な

どと称し、水戸藩士戸田忠則の二男で、上京して

堤靜斎や三島中洲らに漢学・漢詩文を学び、出

仕して各地の裁判所判事や韓国総督府判事等を

歴任し、退官後は弁護士を務めた正五位勳四等

の法官であるが、史書に通じた漢詩人としても知

られており、昭和8年には令息保忠編に因る『靜

学詩鈔』(明治23年から大正13年までの間に作

られた、ほぼ1000首の中から500首強を摘出)

が、公刊されている。


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