ギャラリー解説

書画

傳・竹田田能村孝憲、竹圖併隷書十四字讃(江戸時代、AD1777〜1835)

紙本肉筆・・縦122cm、横28.5cm

「壬辰春日應需燈下戯録 六止主人」の下に、陰刻「田舎兒」と「竹田?

衣」の落款が押されている。田能村竹田は豊後の人で、名は孝憲、字は

君彝、号を竹田・田舎兒・九畳仙史などと称し、岡藩侍医の家に生まれ、

藩校由学館で学んで同校の頭取まで進むが、同時に幼時より多芸多能

の才を磨き、江戸の谷文晁に画の教えを請い、詩書画・経学文章などに

それぞれ異才を放ち、京阪の儒者文人達と交流を重ねた、文人南画家

である。本品は、「伝」に過ぎないが「壬辰」とあれば、晩年の天保二年(

1832)の作であろう。


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