ギャラリー解説

書画

北海片山猷、行書五言古詩(江戸時代、AD1723〜1790)

紙本肉筆・・縦133cm、横27cm

「愛此東野墅、假呼讀書屋、董帷坐窺園、繚繞多佳木、

貞吉誰相攸、應協幽人卜、木媼給爨炊、朝朝供茶粥、

飽飯無所爲、高臥歌鼓腹、今童甫三齡、相訓意已熟、

負剣先?携、呼予爲寢寢、往來肩爲輿、馳逐馬豈升、

嬉戲出意外、堪樂老後目。 主人積善家餘慶多福禄講

書約自今毎月卜五宿義方育今童以至授句讀」

「右迎翠亭偶成、北主人安田? 即猷草」の後に、陽刻

の「片」と「猷」の落款が押されている。片山北海は越後

の人で、名は猷、字は孝秩、号を北海と称し、京で古注

学派の宇野明霞に学び、その後大阪に移って詩社であ

る混沌社の盟主となり、江戸後期の上方漢詩文界に名

を馳せた儒者である。


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