ギャラリー解説

書画

訥庵大橋正順、蘭圖併草書十字讃(江戸時代、AD1816〜1862)

紙本肉筆・・縦97cm、横30cm

「訥菴幽人」の下に、陰刻「大橋順印」と陽刻「桶邨隠者」の落款

が押されている。大橋訥庵は下野の人で、名は正順、字は周道

、号を訥庵と称し、兵学者清水赤城の四男で、業を佐藤一斎の

門に学んで豪商大橋淡雅の養子となり、家塾思誠塾を開いて子

弟の教育に尽力し、宇都宮藩に仕えて文学を務めた儒者である

が、攘夷を唱えて閣老の暗殺を謀り、宇都宮藩に幽閉されて病

死した、勤皇の志士でもある。


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