ギャラリー解説

書画

大域成瀬温、楷行書文(幕末維新、AD1827〜1902)

紙本肉筆・・縦122.5m、横30.5cm

「賜硯堂大域書」の下に、陰刻「成瀬温印」と陽刻「

號大域」の落款が押されている。成瀬大域は遠江

の人で、名は温、字は子直、号を大域・桂斎・賜硯

堂などと称し、幼にして母方の祖父に書を習い、東

京に出て安井息軒や河田甕江らに漢学を学び、宮

内省に勤めて奉勅の「王羲之聖教序臨書」を献じて

硯を賜り、日下部鳴鶴らの六朝風書に反対し、長三

洲らと顔法に傾倒した書家で、字学にも通じている。


[ギャラリー一覧へ戻る]