ギャラリー解説

書画

南巌中川衡憲、行書七絶(近代、AD1855〜1917)

紙本肉筆・・縦135.5cm、横31.5cm

「南巌」の下に、陰刻回印「川衡憲印」と陽刻「一

字正之」の落款が押されている。中川南巌は愛知

の人で、名は衡憲、字は正之、号を南巌・蒼龍・

歳寒堂などと称し、初め石川得斎や園部友直ら

に漢籍や書を学び、その後儒者佐藤牧山に漢学

・詩文を学び、更に長崎に遊学して銭子琴に書を

学び、岡田篁所や守山湘颿らと交流を重ねた後

に帰郷して書家として活動し、小楷を得意として多

数の門人を養成した書家で、台湾芝山学堂の教

員で非業の死を遂げた関口棟通の碑(西尾市の

歴史公園内)や、駐蹕碑(半田市の白山公園内)

の揮毫者であり、書家林祖洞の師でもある。


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