ギャラリー解説

書画

遜軒貝原篤孝、隷書文(近代、AD1861〜1936)

紙本肉筆・・縦130cm、横32cm

「遜軒?書」の下に、陰刻「貝原篤孝」と陽刻「

遜軒」の落款が押されている。貝原遜軒は武蔵

の人で、名は篤孝、号を遜軒・草堂・直堂などと

称し、書を忍藩士千葉如一らに、漢詩・漢文を

平井逢春に、国学を渡邊真楫に、日本画を結

城正明らに学んだ南画家で、書と篆刻にも長じ

て古法帖を学んで一家を成しているが、最晩年

は新潟に隠棲したような生活を送っている。本

品は、「戊辰三月」とあれば、明治41年(190

8)47歳の時の作品である。


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