ギャラリー解説

書画

如舟小川琢治、行書七絶(近代、AD1870〜1941)

絖本肉筆・・縦133cm、横41cm

「如舟老人」の下に、陽陰刻「小川琢印」と陽刻「

如舟書屋主人」の落款が押されている。小川如舟

は和歌山の人で、名は琢治、号を如舟と称し、田

辺藩儒者淺井南溟の次男で、幼にして父親から

四書五経を受け、元紀州藩士小川家の養子とな

って東京帝大地質学科を卒業し、農商務省地質

調査所に勤め、日露戦争勃発に伴い大本営付き

となって中国大陸の地質調査を行い、その後京

都帝大の教授となって『支那歴史地理研究』『支

那古代地理学史』等を公刊した、地質地理学者で

あるが、同時に冶金学者小川芳樹・東洋史学者

貝塚茂樹・物理学者湯川秀樹・中国文学者小川

環樹らの父親である。


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