ャラリー解説

書画

稻川山梨治憲、篆書十字(江戸時代、AD1771〜1826)

紙本肉筆・・縦119.5cm、横21cm

「稻川居士玄度篆」の下に、陰刻「稻川居士」と陽刻「

玄度」の落款が押されている。山梨稻川は駿河の人で

、名は治憲、字は玄度・叔子、号を稻川・於陵子・昆陽

山人・不如無斎などと称し、初め書を一乗僧院に習い

、右手を損した後は左手で臨傚し、書体はみな晋唐の

巧妙に至り、次いで古文や詩を好んで陰山豊洲に師

事し、中国の古韻と説文を精究した、音韻学者の儒者

で、詩人・書家としても盛名が有る。


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