ギャラリー解説

書画

花蹊跡見瀧野、花木圖併行書十四字讃(近代、AD1840〜1929)

紙本肉筆・・縦28cm、横35cm

「花蹊写書」の横に、陰刻「跡見木花」と陽刻「花蹊」の落款が押

されている。跡見花蹊は摂津の人で、名は瀧野、号を花蹊と称

し、四歳で書を習い後に京で頼山陽門下の宮原節庵に学び、そ

の崩れの無い書は「跡見流」と称され、また十二歳で丸山派の

石垣東山に、後に南画の日根対山にも画を学び、漢学・詩歌・

書画に優れ、十代の後半から大阪中之島で私塾を開いて書画

を教えていたが、明治になると東京に出て、明治八年に跡見学

校(後の跡見学園)を創立し、女子教育に一生を捧げた女性芸

術家である。


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