ギャラリー解説

書画

見山木村明、和文尺牘二種(近代、AD1841〜1924)

上段紙本肉筆・・縦27.9cm、横17.9cm・・・下段紙本肉筆・・縦18.3cm、横59.7cm

「見山」の署名が有る。一は、彼の作詩用箋である愛静居詩箋に書かれたもの、もう一つは白

紙に書かれたもので、共に漢詩仲間の某桂堂に宛てたものである。木村見山は紀州の人で、

名は明、字は士達・子発、号を見山と称し、本姓は中井氏であるが木村大譲の養嗣子となり、

地方の教育普及に尽力した儒医で、漢詩人として盛名が有る。尚、彼の子が歌人として知ら

れた木村成軒である。尚、昭和元年に成軒の手に因り見山の遺稿集『愛静居詩稿』が刊行さ

れている。


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