ギャラリー解説

書画

廣澤細井知愼、行書七言對(江戸時代、AD1658〜1735)

紙本肉筆・・縦122cm、横49cm

「地は錦江を轉じて渭水と成り、天は玉壘を迴りて長安と

作る」、言葉も佳いが字も見事な行書である。廣澤愼書

の下に、陰刻の「藤知愼」と陽刻回印の「字公謹印」の落

款が押されている。細井廣澤は遠州掛川の人で、名は

知愼、字は公謹、号を廣澤・菊叢・玉川・蕉林庵などと称

し、十一歳で江戸に出て坂井漸軒に師事して宋学を修め

柳沢吉保の儒臣となるが、致仕後は北島雪山に学んだ

書道に従い、その門から多くの書家を輩出している。儒

者であるが能書家として有名である。


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