ギャラリー解説

書画

傳・奉天聖旨、樹豊功(清、道光二十八年二月十八日・AD1848)

縦44cm、横94cm

堂々たる道光二十八年の奉天聖旨である。鳳凰と龍を織り込んだ金糸の絹布に、漢字と満洲

文字とで書かれている。中央に陽刻の「太上皇帝之寶」、その左側に「??宮寶」、右端に「聖

旨」の印象が押されている。内容は、行陣の功績を称えて一級を加え、祖母の坤儀に綸緞を

賜う、と言うものである。金糸地紋織りの絹布は、確かに清朝時代の布と判断されるが、内容

の文面は果たして当時に書かれたものか否か甚だ疑わしい。因って「伝」の品である。


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