ギャラリー解説

書画

旭嶺加藤登太郎 、行草書五絶(近代、AD1870〜1960)

紙本肉筆・・縦136cm、横33cm

「癸丑(大正二年・1913)秋日旭嶺逸人登書」の下に、

陰刻の「藤登之印」と陽刻の「旭嶺樵夫」の落款が押さ

れ、関防印は陽刻の「坦齋」である。加藤旭嶺は山形

の人で、名は登太郎、字は升卿、号を旭嶺・坦齋・翠竹

などと称し、近代日本書道の礎を築いた中林梧竹の門

弟で、書を梧竹を初めとして日向竹居や日下部鳴鶴ら

に、漢学を後藤種親に、漢詩を柴田節堂に学び、各地

の学校に奉職して書道教育に従事し、昭和三年には朝

鮮総督府より第七回朝鮮美術展審査員を委嘱され、ま

た平安書道会の創立に参加して、その幹事や理事を

歴任して活躍した書家である。


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