ギャラリー解説

書画

錦川後藤敬臣、行書七絶(近代、AD1838〜1897)

紙本肉筆・・縦171cm、横45cm

「錦川」の下に、陰刻「錦川」と陽刻回印「藤敬臣

印」の落款が押されている。後藤錦川は長州の人

で、名は敬臣、号を錦川と称し、岩国藩士で監察

属として江戸藩邸詰となり、長州征伐に於ける江

戸の状況を報告等しているが、維新後は大蔵省

や内務省に入省し、岐阜県参事・和歌山県書記

官等を歴任し、また『琉球処分提綱』を編集し、更

に沖縄に出張して『南島紀事』(明治19年)を公

刊し、晩年には大日本私立衛生会取締も務め、

歌集『あやかき歌集』も公刊した内務官僚である。


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