ギャラリー解説

書画

正庵坪井信市、俳句(現代、AD1912〜1988)

紙本肉筆・・縦127cm、横29cm

「正庵書」の下に、陽刻丸印「正庵」の落款が

押されている。坪井正庵は愛知の人で、名は

信市、号を正庵と称し、安東聖空や西谷卯木

らに師事した仮名の書家で、毎日書道展や

日本書芸院の審査会員を務め、紅雲会を主

宰している。本品は、同じ筆勢で「若水」と書

かれた桐箱に、正庵の署名と正庵の印象が

押されていれば、作者が箱書きした共箱に

入っていることになるが、一般的に知られて

いる往時の坪井氏の筆勢とは微妙に異なれ

ば、別の「某正庵」の作とも考えられるが、「

坪井正庵作」として山梨の旧家に伝わってい

た品であれば、坪井氏の若書き作品と考え

ても妥当であろう。


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