ギャラリー解説

書画

東野元田永孚、行書十字(幕末維新、AD1818〜1891)

紙本肉筆・・縦150cm、横45cm

「東埜老人」の下に、陽刻「元孚」の落款が押されてい

る。元田東野は肥後の人で、名は永孚、字子中、号を

東野・東皐・茶陽・猿岳などと称し、藩校時習館に学ん

で熊本藩の京都留守居・高瀬町奉行などを務めた後、

隠退して私塾を開き講説に従事しているが、維新後は

明治天皇の傅となって侍講を兼ね、宮中顧問官や枢

密顧問官を歴任し、教育勅語の草案に与など、明治

天皇の絶大な信任を得た儒者である。


[ギャラリー一覧へ戻る]