ギャラリー解説
書画
呉陽小西有信、隷書文(幕末維新、AD1825〜1885) |
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紙本肉筆・・縦110cm、横50cm 「嘉永元年(1848)夏五月録司馬温公真衞銘以爲 半坡男谷先生雅囑呉陽小西有信」の下に、陰刻回 印の「西有信印」と陰刻の「問忠」の落款が押されて いる。小西呉陽は越中の人で、名は有信・信之、字 は君行、号を呉陽と称し、儒者小西有斐の第二子で 、十九歳の時に江戸に出て昌平黌に学び、業成っ て富山藩に仕え、藩儒岡田栗園の養嗣子となって 岡田姓を名乗り、名を信之に改め、藩校広徳館の 学正を務めて藩主侍講の任に当った儒者である。 有信(信之)の実兄が家塾臨池居で教えた儒者石 峰小西有実で、実弟が有実の跡を継いだ小石小西 有義である。また有信(信之)は、漢学者として東京 帝大講師や学習院大学教授等を務めた剣西岡田 正之の父でもある。尚、本品は岡田信之となる以前 の小西有信時代(23歳)に書かれた品である。 |