ギャラリー解説

書画

北洲西郷武則(四郎)、行書十字(近代、AD1866〜1922)

紙本肉筆・・縦118.7cm、横54cm

「辛丑晩春書北洲外史」の下に、陰刻回印「源武則印」と

陽刻「字義卿」の落款が押されている。西郷北洲は会津

の人で、名は武則、通称は四郎、字は義卿、号を北洲外

史と称し、会津藩士志田氏の三男であるが、会津藩家老

西郷頼母の養子となり、上京して弘道館に入って嘉納冶

五郎の指導を受け、山嵐を得意技として弘道館四天王(

横山作次郎・山下義韶・富田常次郎)の一人と称された

柔道家で、小説『姿三四郎』のモデルとも言われている。

辛丑と有れば、明治34年36歳の時の作で、晩年の草

書に比すれば些かおとなしいが、筆遣いは同じである。


[ギャラリー一覧へ戻る]