ギャラリー解説

書画

詩仙堂石川凹、隷書六字(江戸時代、AD1583〜1672)

紙本肉筆・・縦19.3cm、横37.5cm

楷書の「真」の一字の後に、隷書で「勿忘日用之道」の六字が書かれ、

その後に「六六山人」の署名が有り、その下に陽刻の落款が押されて

いる。石川丈山は三河の人で、名は凹、字は丈山、号を六六山人・凹

凸窩・東溪・詩仙堂などと称し、父祖以来徳川家に仕えた武士であるが

大阪夏の陣で軍令違反の罪を得、京に出て僧になるも後に藤原惺窩

の門に入って儒学を修め、惺窩門下で詩名を馳せた儒者で、江戸初期

に在って釈元政と並称される漢詩人であり、また「隷書の丈山」と称され

るが如く、日本に在って最初に本格的に隷書を書いた人でもある。


[ギャラリー一覧へ戻る]