ギャラリー解説

書画

南雲二宮状太郎、行草書十四字(近代、AD1857〜1939)

紙本肉筆・・縦136.6cm、横39.5cm

「南雲散人」の下に、陰刻「二宮私印」と陽刻「南雲」の落

款が押されている。二宮南雲は紀州の人で、名は状太

郎、号を南雲と称し、和歌山藩士田中米太郎の次男であ

るが、田辺藩士二宮弥三郎の養子となり、陸軍省に入っ

て法務官となり、各師団の法官部長を務め、退役後は戸

田銀行の取締役を務めた文化人で、俳諧・謡曲・書画・

漢籍に通じ、成瀬門下の塚本桂蔵に学んだ書は特に優

れており、終生筆を放さなかったと言われている。


[ギャラリー一覧へ戻る]