ギャラリー解説

書画

聴雨杉重華、行草書七絶(幕末維新、AD1835〜1920)

紙本肉筆・・縦136.5cm、横30.5cm

「地中海望盆岬 杉華」の下に、陽刻の「呑鵬」と陰刻

回印の「平重華印」の落款が押されている。杉聴雨は

周防の人で、名は重華、字は子華、号を聴雨・呑鵬・

松城・鯨肝・古鐘庵・三泉生などと称し、吉田松陰に学

び、文久二年に幕使に随って英仏諸国を巡歴し、維新

以後は東宮御用などを歴任し子爵を賜った人で、彼は

明治の三筆(長三洲野村素軒)の一人である。「地中

海」とあれば、文久二年洋行時の作であろう。


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