ギャラリー解説

書画

晩翠赤川淵、草書十字(幕末維新、AD1828〜1874)

紙本肉筆・・縦127.5cm、横29cm

「己巳(明治二年・1869)二月晩翠」の下に、陰刻「赤

川淵印」と陽刻「本氏??」の落款が押されている。

赤川晩翠は周防の人で、名は淵、字は子泉、号を

晩翠・瓜畦・烏有・冬樹などと称し、初め黒神直民や

大田稲香に学び、藩校明倫館に学んだ後に江戸の

昌平黌に学んで名流と交わり、帰郷して藩校教授と

なった儒者で、維新後は私塾を開いて子弟の教育

に尽力している。尚、明治二年には戊辰戦争で戦っ

た長州人士の碑文を撰している。


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